鷲見克典（すみ かつのり） 職業：名古屋工業大学 助教授
私は江南高校の最初の卒業生（第１期生）です。現在は名古屋工業大学で“はたらく人の心理”などを研究しています。
私が大学で学び，今も所属している“経営工学”は工学部にありながら，文理融合のとてもユニークな領域です。高校時代，理系を
選んだものの，文系にも関心があった私にとって好都合な分野でした。文理両方に関心のある人にお勧めします。
ところで，ふだんよく感じることの１つに，自分や他人の評価に用いる規準・枠組みの問題があります。学生時代，入試成績や受験
の成否といった「テストの点数」を規準に，自分や他人を評価してしまうことは仕方ないことです。でも，この規準は職場や近所付合
いなど，広く社会で頻繁に用いられる評価規準とは異なります。努力しないこと，成績が悪いことの言い訳にしてはいけませんが，皆
さんは「テストの点数」という規準からもっと自由になるべきです。私が大学院修了後，愛知県職員（行政職）を勤め，工学部にもかか
わらず，好きな心理学の研究に打ち込めるのも，人を評価する規準をはじめとする枠組みから少しばかり自由になれたおかげです。
自分の可能性を損なわず，相応しい自分のあり方をつかみ，未来を切りひらいて行くために，偏った規準に縛られず，多様な規準・
枠組みを身につけていって下さい。
■画像 鷲見助教授によるゼミ風景 鷲見研の学生によるゼミ風景 鷲見研究室の勉強風景
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